…それはタイムリープよ。
「時をかける少女」
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
えーとですね、熊本は19日から公開で、凄く評判が良かったので観てきた訳ですが。もう、何て言うか…お友達の台詞を使わせていただくならお前ら!時かけみろ!!ですね。良作だとは十分に聞いていましたが、ここまでとは。
とりあえず、感想書く前に言いますが、もしお近くの劇場で公開中である場合。もしくはちょっと遠出でも観れる場合。間違いなく、これは観ておいた方が良いと思います。アニメーション映画ですが、映画そのものとしても、アニメとしてもかなり完成しており、絶対に損はしません。レンタル出たらそれでいいやー、で済まさない方が良いです。オススメ。
ちょっと気になってるとか、観てみようかなーって人は是非観てください。素晴しい作品です。
では感想いきます。
ネタバレしてます。
いっっっっけぇぇぇぇええええ!!
製作がマッドハウスですね。なので人物の動きがかなり細かいです。監督の絵コンテも発売されていて、それを少し読んでみた感じがそのままスクリーンに来てます。動きの一つ一つがとにかく細かい。まずこの時点で評価はかなり上がってました。
メインキャラは3人。まずはタイムリープ能力を身に付けてしまう紺野真琴。そしてその親友でもある間宮千昭と津田功介。この3人の友情関係が、展開上の鍵になってましたね。
物語としては、元々の原作より後の話で、真琴は2代目時をかける少女。本編には初代の主人公も出てきており、原作の後どういう人生を送っているのかが描かれてます。これは原作を知っている人にとっては更に話しを深める要素の一つ。
一度電車にはねられ死んでしまうという場面で時間が戻る現象・タイムリープを経験する真琴。それを魔女おばさん、つまり初代に相談してタイムリープだと知る。この辺結構あっさり言っちゃうんだなーとも思いました。でもまぁ、それは初代の風格というか、初代は真琴の性格も理解している人なので敢えて教えたのかもしれないけど。
キャラクターのそれぞれの言動で、どういう人物なのかが解るので変に説明っぽい所もないし、かなり自然に物語りに入っていけると思います。実際すんなり世界に溶け込めた感じした。
タイムリープを覚えてからは、何度も何度も過去に戻って、間違えれば修正し、得な事は2倍にも3倍にもしていく真琴。そんな中で少しずつひずみが発生。それが友情→愛情の変化。この物語の重点はそこ。ずっと友達で居たい気持ちが、愛情によって壊れるかもしれない恐怖。それによって何度もやりなおす真琴の様子はとてもリアルでした。千昭から告白されてしまって、それをどうして良いのか解らない。解らないから無かった事にしてしまう。一方、功介は功介で頭の良くなった真琴を見て焦っていたり、その所為で功介に想いを寄せている後輩がふられてしまったり…上手く行かない事が重なっていくもどかしさ。
そんな中で気付く、二の腕に残った数字の痣。タイムリープの回数制限だと気付いたあたりから、もうハラハラ。回数制限があるという事はそれなりのリスクが伴ってくるのは明白だし。何か、僕はこの映画を観ている間、終始ドキドキでしたね。面白いと思えば、どうなるんだと不安になったり、感動したり。
千昭が未来人だと知った後の、最後のタイムリープで全てを打ち明けようとして出来ない真琴。自分の気持ち、本当は千昭の事を好きだったという気持ちも言えない。ここで別れて大泣きしている真琴の所へ近付いてくる千昭を観た時は心が震えました。泣く前の「あれ、どうしてだろ?」は深い。そして、ここでキスしないのがまた逆に良い。変に直接的な表現ではなくて、もう会えないだろう相手に対して「未来で待ってる」は凄く良い台詞。響くね。それに対しての真琴の「うん、すぐ行く。走ってく」がまた泣かせてくれます。
直接的にはもう会えないけれど、真琴の中には一つ確かに約束した事もあって、最後の彼女の笑顔が凄く良い。
何だか、凄く考えさせられた。人によっては、同じ事柄も何通りもの可能性があって、でも本質的な部分は変わらなくて、それをどういう手法で出していくのか。閉じ込めるのか。
例えば初代の和子も同じ体験をしているけれど、ずっと待ち続けている人生。けれど真琴は未来に繋がるように自分の人生を決めた。同じ事でも、結果は違った。多分、初代と別けたのはそういう部分を見せたかったからじゃないかなと。
それから、タイムリープの演出手法として何度も同じ場面を繰り返しているんですが、微妙に違ってたり、それから踏み切りの4時のシーンは毎回来るたびに不安になる(笑)絶対何かあるんじゃないかと。まぁ、あったんですけどね。
街の背景とか、とにかく景色も奇麗。フラッシュバックで見られる3人のこれまでとか、そのへんの演出も申し分ないし、奇麗にまとまってます。凄い。凄いとしか言い様がありません。
とにかく良作だったと思います。DVDは買いますね。
絵コンテ集にはカット部分も載っているようだから買うかな。いやぁ、本当に観てよかった。
「時をかける少女」
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
えーとですね、熊本は19日から公開で、凄く評判が良かったので観てきた訳ですが。もう、何て言うか…お友達の台詞を使わせていただくならお前ら!時かけみろ!!ですね。良作だとは十分に聞いていましたが、ここまでとは。
とりあえず、感想書く前に言いますが、もしお近くの劇場で公開中である場合。もしくはちょっと遠出でも観れる場合。間違いなく、これは観ておいた方が良いと思います。アニメーション映画ですが、映画そのものとしても、アニメとしてもかなり完成しており、絶対に損はしません。レンタル出たらそれでいいやー、で済まさない方が良いです。オススメ。
ちょっと気になってるとか、観てみようかなーって人は是非観てください。素晴しい作品です。
では感想いきます。
ネタバレしてます。
いっっっっけぇぇぇぇええええ!!
製作がマッドハウスですね。なので人物の動きがかなり細かいです。監督の絵コンテも発売されていて、それを少し読んでみた感じがそのままスクリーンに来てます。動きの一つ一つがとにかく細かい。まずこの時点で評価はかなり上がってました。
メインキャラは3人。まずはタイムリープ能力を身に付けてしまう紺野真琴。そしてその親友でもある間宮千昭と津田功介。この3人の友情関係が、展開上の鍵になってましたね。
物語としては、元々の原作より後の話で、真琴は2代目時をかける少女。本編には初代の主人公も出てきており、原作の後どういう人生を送っているのかが描かれてます。これは原作を知っている人にとっては更に話しを深める要素の一つ。
一度電車にはねられ死んでしまうという場面で時間が戻る現象・タイムリープを経験する真琴。それを魔女おばさん、つまり初代に相談してタイムリープだと知る。この辺結構あっさり言っちゃうんだなーとも思いました。でもまぁ、それは初代の風格というか、初代は真琴の性格も理解している人なので敢えて教えたのかもしれないけど。
キャラクターのそれぞれの言動で、どういう人物なのかが解るので変に説明っぽい所もないし、かなり自然に物語りに入っていけると思います。実際すんなり世界に溶け込めた感じした。
タイムリープを覚えてからは、何度も何度も過去に戻って、間違えれば修正し、得な事は2倍にも3倍にもしていく真琴。そんな中で少しずつひずみが発生。それが友情→愛情の変化。この物語の重点はそこ。ずっと友達で居たい気持ちが、愛情によって壊れるかもしれない恐怖。それによって何度もやりなおす真琴の様子はとてもリアルでした。千昭から告白されてしまって、それをどうして良いのか解らない。解らないから無かった事にしてしまう。一方、功介は功介で頭の良くなった真琴を見て焦っていたり、その所為で功介に想いを寄せている後輩がふられてしまったり…上手く行かない事が重なっていくもどかしさ。
そんな中で気付く、二の腕に残った数字の痣。タイムリープの回数制限だと気付いたあたりから、もうハラハラ。回数制限があるという事はそれなりのリスクが伴ってくるのは明白だし。何か、僕はこの映画を観ている間、終始ドキドキでしたね。面白いと思えば、どうなるんだと不安になったり、感動したり。
千昭が未来人だと知った後の、最後のタイムリープで全てを打ち明けようとして出来ない真琴。自分の気持ち、本当は千昭の事を好きだったという気持ちも言えない。ここで別れて大泣きしている真琴の所へ近付いてくる千昭を観た時は心が震えました。泣く前の「あれ、どうしてだろ?」は深い。そして、ここでキスしないのがまた逆に良い。変に直接的な表現ではなくて、もう会えないだろう相手に対して「未来で待ってる」は凄く良い台詞。響くね。それに対しての真琴の「うん、すぐ行く。走ってく」がまた泣かせてくれます。
直接的にはもう会えないけれど、真琴の中には一つ確かに約束した事もあって、最後の彼女の笑顔が凄く良い。
何だか、凄く考えさせられた。人によっては、同じ事柄も何通りもの可能性があって、でも本質的な部分は変わらなくて、それをどういう手法で出していくのか。閉じ込めるのか。
例えば初代の和子も同じ体験をしているけれど、ずっと待ち続けている人生。けれど真琴は未来に繋がるように自分の人生を決めた。同じ事でも、結果は違った。多分、初代と別けたのはそういう部分を見せたかったからじゃないかなと。
それから、タイムリープの演出手法として何度も同じ場面を繰り返しているんですが、微妙に違ってたり、それから踏み切りの4時のシーンは毎回来るたびに不安になる(笑)絶対何かあるんじゃないかと。まぁ、あったんですけどね。
街の背景とか、とにかく景色も奇麗。フラッシュバックで見られる3人のこれまでとか、そのへんの演出も申し分ないし、奇麗にまとまってます。凄い。凄いとしか言い様がありません。
とにかく良作だったと思います。DVDは買いますね。
絵コンテ集にはカット部分も載っているようだから買うかな。いやぁ、本当に観てよかった。
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