BRAVE STORY

2006年7月18日 映画
…運命を変える。

「ブレイブ・ストーリー」

えー、まず何から書けばいいのかすら解らないほど書きたい事あるんですけど、全部書いてたら朝になりますのでちまちまいきます。もしかしたら相当読み難いかもしれません。

それで先に言っておきますと、もしレンタルが出てからでも観ようとお思いの方が居られましたら、読まないでください。読む前に観た方が良いですし、観て損はないので。お勧めします。

あとそれから今回は壮大にネタバレしながらのレビューです。しかも原作との比較もしたいと思いますから、原作のネタバレも含みます。
 
 

 
  
それではレビューという名の要御扉を開きましょう(うるさい)
 

 
 
 
まず、映画ならではの映像面の感想から。
小説が原作なのでもちろん、視覚としての認識はこれが初めてになるのですが、完璧と言っても過言ではありません。ワタルが住んでいる街、幽霊ビル、要御扉、それから幻界の街、仲間。何から何まで完璧だったと思います。映像、動き、全て奇麗でした。
ミーナが予想以上に可愛い。原作ではもう少し活発な印象がありますけど、映画では結構ワタルラブな子に。でもあまり違和感はないんですけどね。良いと思います。

肝心の内容の相違ですが。
これは尺の問題があるので、どうしても仕方ない所ですね。原作では3分の1も使って描かれる現世での亘の事情は、映画ではほとんど流されてるような感じもありますし、逆に美鶴の過去にあった出来事を最後まで明かさない事で、悲惨さはアップしていたと思います。ともかく、メインは幻界なので、早くそっちに舞台を移したかったんでしょうね。
でもキ・キーマとミーナが仲間になったあと、総集編の様に場面が流れていくだけなので、原作読んでれば彼らの絆が深まっていく様子が解るのですが、映画ではどうかなと思います。旅をしてるのは解るけど、信頼度が仲間になった時とさほど変わらないように見えてしまう。仕方ないんだけどどうしてもなぁ。個人的に原作の好きなシーンがあって、まぁ、それは最後ワタルがファイアドラゴンの腕輪を返す所でキ・キーマ達が静かに泣く所だったんですけど、映画じゃボロボロに泣きながら叫んでましたから。途中の様子が描けなかったぶん、そうする事が一番しっくりくる事は解るんですけどね。

あと、ジョゾが原作よりも子供にされていたのは上手いと思いました。展開上、絶対ドラゴンは必要になるのですけど、原作では一旦ワタルが一人になる必要があるんですね。そこでジョゾに出会うんですけど、映画ではスペクタクル・マシン団のものとして出てくるのでずっと一緒。竜の笛の展開も、角が生え変わる為に抜けた角そのものでカバーするとは。ここは凄く上手い省略の仕方です。ジョゾに乗って戦う所は見てみたかったけど、これはこれで納得できたので良し。ジョゾ可愛いし。

ただ省略したせいもあって、最後の悪い自分との戦いの決着した理由が弱かったかもしれない。あのシーンを原作のように、「人を憎む心も自分自身に変わりは無い」という理由で受け入れるんだったら、せめて病院の所で父親の幻覚を刺し殺したりしないと。もしくは、最後にワタルが「君はあの時の僕なんだね」とかそういう台詞が必要だったんじゃないかと。僕は読んでるので解りますけど、初めての人にはいまいち伝わってないんじゃないかという不安が。
まぁこのシーンをやってくれた事自体には感謝していますが。

それから宝玉もやっぱりあっさり揃い過ぎな感じ。やはりこれも尺の問題ですね。というか揃うと思って無かった。ポスターとかも3つしか埋まってないし、何か別の方法で運命の塔に辿り着くものだと思ってましたが、ちゃんと揃うんですね。でもラウ導師が一個上げちゃったらダメな気もする……。

最後に、カッツの事。
ハイランダーであり、原作では序盤で協力してくれて、ワタルをハイランダーとして認めてくれる人物。彼女、原作では最後の方で魔族にやられ、ワタルの前で静かに息を引き取るんですが、映画では生き延びます。これはちょっと嬉しかった。というか原作で出てきた、彼女と深い関係にあるロンメル隊長が出てこないというか、そもそも幻界の事情も少し違うので、死なれても意味がないのですけれどね。そういう点で、死ななくてよかったです。何か、それっぽいシーンもあって本気でドキドキしてた。

それで、声優面ですが、ほとんど芸能人だったりするのですが、それ以外は声優ベテランで固めてたりするし、それもあってか、よほど気にして聞かない限り違和感ないです。インパルスが微妙だったくらいです。

言うまでもありませんが、僕は最後の方で涙をボロボロと流しながら観ていました。これは色々な人に観てもらいたい映画ですし、出来れば小説を読んでもらいたいです。単純な物語のように見えますが、かなり深いです。
見終えた時点で僕はDVDを買うことに決めました。映像的にもかなり奇麗だし。
ちなみにmixiの方にパンフと一緒にうつってるのは公式ガイドブックです。劇中の絵が満載でかなり重宝してます。奇麗。台詞もたくさん。

そんな訳で、素晴しい映画でした。漫画も少しずつ買ってます。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索