ブレイブ・ストーリー (上)
2006年7月14日 読書 コメント (2)
ISBN:4043611110 文庫 宮部 みゆき 角川書店 2006/05/23 ¥700
…映画を見る前に原作チェックしたかったので、読みました。
一応、ネタバレ告知だけしておきますね。
文庫版なので、小説では3部作レビューしたいと思います。まずは上巻。
上巻の印象は、とにかく亘がどういう子で、どう考えて、どう動くのかという事を説明しているに尽きるといった感じです。後で幻界へ旅立つという前情報は映画の予告なので知っていたので、それまでの経緯が事細かく描かれているんですね。これが実に全体の三分の一ほど使って語られるので、結局上巻はほとんど現実世界の話です。
幽霊ビルへ潜り込んでみたり、一つ上のやつがヤバイやつだったり、美形の転校生がきたり。けれど、そうした日常の中に少しずつ非日常が入り込んでくるようすが、この先の冒険を示しているのでどんどん読み進めたくなります。
そして亘にふりかかる運命があまりにも哀しい。自分の父親が、別の女の人と暮らすから家を出て行くなんて。そんなの小学生には理解するとか言う前に何が何だか解らなくなって当然というか。そういう局面での、亘の心情などはかなり深く書かれているので、読んでて凄く辛かった。
美鶴も美鶴で、悲惨な過去を持っているし、それも重なって色々と辛い。何度かため息も出ました。
が、いざ幻界へと物語が進むと、気持ちも自然と亘にシンクロしてきて、上巻の最後の章に差し掛かったときには中巻を買ってきていたのでした。(一気に全部買えばよかったんですが)
…映画を見る前に原作チェックしたかったので、読みました。
一応、ネタバレ告知だけしておきますね。
文庫版なので、小説では3部作レビューしたいと思います。まずは上巻。
上巻の印象は、とにかく亘がどういう子で、どう考えて、どう動くのかという事を説明しているに尽きるといった感じです。後で幻界へ旅立つという前情報は映画の予告なので知っていたので、それまでの経緯が事細かく描かれているんですね。これが実に全体の三分の一ほど使って語られるので、結局上巻はほとんど現実世界の話です。
幽霊ビルへ潜り込んでみたり、一つ上のやつがヤバイやつだったり、美形の転校生がきたり。けれど、そうした日常の中に少しずつ非日常が入り込んでくるようすが、この先の冒険を示しているのでどんどん読み進めたくなります。
そして亘にふりかかる運命があまりにも哀しい。自分の父親が、別の女の人と暮らすから家を出て行くなんて。そんなの小学生には理解するとか言う前に何が何だか解らなくなって当然というか。そういう局面での、亘の心情などはかなり深く書かれているので、読んでて凄く辛かった。
美鶴も美鶴で、悲惨な過去を持っているし、それも重なって色々と辛い。何度かため息も出ました。
が、いざ幻界へと物語が進むと、気持ちも自然と亘にシンクロしてきて、上巻の最後の章に差し掛かったときには中巻を買ってきていたのでした。(一気に全部買えばよかったんですが)
コメント
ええ、まぁ、そうでないと尺的に絶対無理なボリュームですしね。